2005年03月31日
名字の言:2005-03-31 生きた対話
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生きた対話
英の歴史学者トインビー博士が22歳の若き研究生だった頃。考古学の研究所にいた博士は、徒歩と自転車で1年間かけて史跡を回った。 文明の母クレタ島、ギリシア・ローマの栄華を偲ばせる古代遺跡の数々……それが、柔軟な頭脳をどれほど刺激したことか。
博士は言う。「ある文明の歴史を書こうと試みるときには、その劇の演じられた舞台を少しでも見ていると、大きな助けになる。 一つの風景を一瞬間自分自身の眼で眺めただけで、その一瞥は地図と原典の研究に費やされた何年間にまさる」(「トインビーのギリシア研究」 秀村欣二著)
現場を一瞬でも見ることは、机上の何年間もの研究に勝る。これが「足で書く」歴史と評された博士の変わらぬ信念であった。
その博士が晩年、“何としても会って、人類の諸問題を話し合いたい”と望んだ人物が、若き池田名誉会長であった。 当時から学会への偏見の報道は少なくなかったはずだが、初の出会いから33年を経た今、二人の対談集は世界の24言語で発刊され、 人類の未来を照らしている。
「人は会ってみなければ分からない」。これは名誉会長の信念でもある。出会いの春、私たちも、歴史をつくる「生きた対話」 を足元から広げていきたい。
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